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「鷺と雪」北村薫 [読書]

お嬢様とベッキーさんのシリーズ第3作目です。

鷺と雪

鷺と雪

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本



何度も書いているかもしれないが、北村薫さんの「円紫さんシリーズ」が好きで。
日常の謎を、年上の方の導きで解くというあたりは、円紫さんシリーズに似ているが、こちらは昭和初期。

ますます転げ落ちていく時代の中・・・
差し挟まれる地名・風物などの小道具(?)は、その時代を見たことのないわたしには魅力的。
浅草十二階という言葉でワクワクする人だから、これは仕方ない。

そういう訳で、ツボにはまる物語ではある。

でも、毎回、読後に思う。
何でもお見通しのような別宮さんは、この「お嬢様・英子」をどのような眼で観ているのだろう。
今回、その印象が強くなったのは、学校の先生の言葉を別宮さんに話した英子さんを、別宮さんが諌めた場面があったから。

まだこのシリーズ、続きは出るのだろうか。
このまま時代が行けば、英子お嬢様とて、このままではいられないだろう。
ましてや、英子さんの周囲にはこの先の時代を生きにくい考え方の人たちが多いように思う。
お嬢様として育った英子さんが、この先の時代をどう乗り切るのか。
その時、別宮さんはどのような形で傍にいるのだろうか。。。

[やや欠け月] [半月] [三日月] [満月]

なにしろ、療養中の身でしたから、本を読む時間はいっぱいあった訳です^^
でも、できれば肩が凝らないようなものを読もう!と、入院中は児童書みたいなのばっかり読んでました。
で、普通の本復帰は、この本でした~。
タグ:読書 北村薫
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