「きよしこ」重松清 [読書]
実は読んだのは、ちょっと前です。
blog書いたんですが、So-netったら更新できなくって記事消えちゃって。
でも、やっぱりこれは書きたい本です。
吃音の少年の、成長記…って言って終わっていいのかな。
ある日届いた、吃音の息子を励ましてほしいという母親の手紙。
だけど、彼はあえて返事は出さず、そしてこのお話は生まれる。
自分の心を他の人に伝えようとするとき、上滑したり適切な言葉を選ぶことができないことのほうが多いのに。
少年が行く先々の町、そして彼の周囲の人々。
年齢とともに周囲の受け止め方の違いも、少年は敏感に感じている。
そのどれも仕方がないことで、陥りやすいことで、それがわかるから少年も傷ついて。
きっと正しいことってとっても難しくて・・・でも生きていて。
そんな気がした。
彼を愛する母親も、彼女も、友達も、誰も。
原因がわかろうが、それまでに何があろうが(矯正教室に通おうが、転校が多かろうがなかろうが)、きっとそれは構成要素でしかなく。
というかきっとそういうことではなくって。
少年が見つけた「きよしこ」という友達は、はかり知れない救いだったのだと思う。
本当に何が言いたいのかわからない(読み終わった直後も、しばらくたった今も)のですが、人に伝えるということを考えてしまった本でした。
本とは直接関係ありませんが。
今のわたしにとって吃音というと、営業のbonちゃんが一番に浮かびます。
普段も出るけど、お客さんと何かあったときは特に吃音が出ます。
いつも電話で励ましながら話を聞いてました。
そんなbonちゃん、でも話してコミュニケーションをとることが大事な営業としてがんばっています。
それが認められて、この4月に横浜に異動して行きました。
bonちゃんのばあや(営業アシスタント)を1年半やっていた身としては、ちょっと淋しいです。
でも、bonちゃんの仕事が評価された結果なんだよ。
ばあやはいつでもbonちゃんの味方です。
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