「かもめ食堂」群ようこ [読書]
ご存知、小林聡美さん主演の映画のために群ようこさんが書き下ろした本です。
(映画のために書き下ろしたのは初めてなんですって)
ヘルシンキの街中にひっそりとある「かもめ食堂ruokala lokki」。
厳しい武道家の父をもち、素材の味を(そして作る人の心を、食べる人の気持ちを)大事にする家庭料理を提供するお店を持ちたいと考えていたサチエが開いたお店だ。
亡き母が作ってくれたような。
最初は地元の人に遠巻きにされていたかもめ食堂。
日本オタク(特にガッチャマン)のトンミくん、そして本屋さんで出会ったミドリさん、荷物が届かないマサコさん、夫に出て行かれたリーサさん、愛する娘のために泥棒から足を洗おうとするマッティ。
そうして気がつくとかもめ食堂は、常ににぎわうお店になっていた…
サチエは自分の胸に抱いた夢のお店のためにまっすぐ生きている。
そして、運動会や遠足の日に、無骨な父が作ってくれたおにぎり。
「いつも自分で作って自分で食べているんだろう。おにぎりは人に作ってもらったものを食べるのがいちばんうまいんだ」
なんて、ズバリな言葉なんだろう。
人の手で握るおにぎりという食べ物の、その美味しさは、きっとそこにある。
なかなかフィンランドの人には受け入れられないけれど、それでもいつかその美味しさを理解してもらえると思って、サチエはお客さんにおにぎりを勧め続ける。
決して見知らぬ人にフレンドリーと言えないフィンランド人に。
でも、徐々に、徐々に心は伝わっていくんじゃないかな。
効果は、目にはすぐ見えないんじゃないかな。
サチエもミドリもマサコも、そのまま小林聡美・片桐はいり・もたいまさこが目に浮かぶよう。
おにぎりが食べたくなります。
そして、わたしは行ったことがない、遠いフィンランドという国の空気を吸いたくなります。
ということで、東京唯一(?)のフィンランド料理屋さんに行く計画を練ってます。
付き合ってくれそうな友達を口説き中♪
お久しぶりです♪
この本、映画のための書き下ろしだったんだ!
独特の世界観があって私も好きです。
おにぎり・・・確かに(笑)
by ナナ (2006-04-23 23:09)
ナナさん
お久しぶりです~♪
うちの近所に東京唯一のフィンランド料理屋さんがあって、
つい行ってきちゃいました^^
本当に、影響されやすいタイプですv
by めいさん (2006-05-05 16:47)