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「てるてるあした」加納朋子 [読書]

わたしの中で、「害のない作家」それが加納朋子さん。
読む本見つからないなー、あんまりキツイ本読む気分じゃないなーって時、ついつい手にしてしまいます。

てるてるあした

てるてるあした

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

信じられない浪費家の両親のせいで、せっかく合格した高校に進学できず夜逃げするはめになり、しかもたった一人で「遠い親戚」佐々良という田舎町の久代さんのもとに転がり込むことになった照代。
久代は元教師だけあって照代に厳しく接し、照代は慣れない生活をスタートさせる…

佐々良…そう「ささらさや」と同じ舞台。
あの登場人物たちが脇を固めます。

この照代という女の子が、最初「どうしてわたしばっかり」という卑屈な態度で、「ああ、これが最後には佐々良の人たちと接することによって、心がほぐれていく話だね」って予想がつきます。
それでも泣かせどころでは、泣いてしまいましたが^^;(思う壺ってヤツですよね)
良かったねでも泣くタイプなんですよ。
不思議な出来事に関しては、ああそうねって程度の解決で、多分そんなに重要じゃないのだと思います。
それまで没交渉だった親と子、それと世代の違う人たち、その関わりを通して大人になっていく照代を応援したくなるのだと思います。


わたしは「ななつのこ」の駒子みたいな子はイライラするばっかで、好きになれないけれど、ひねくれた照代の方が親近感がもてます。

それは自分の中にもある卑屈な部分やゆがんだ部分、鬱屈した部分を、同属嫌悪しつつも受け入れられるようになりたいと思っているからかもしれません。


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ナナ

そうですね~。
そんな気分で本を探すときってあります。あります。
私は、最近、詩集を買います。
なんだか、そんな気分なのです。
by ナナ (2006-01-29 20:26) 

めいさん

ナナさん
詩集ですか!
いいですねえ。
その時その時で自分の心が求めているものを、自然と手に取っているんでしょうね。
by めいさん (2006-02-07 00:56) 

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