「スペース」加納朋子

「ななつのこ」「魔法飛行」から10年以上経過したらしいです。
でも、作品中はそんな時間は経過していない。
どうりで、今時、英文タイプ部って・・・ということでようやくの続編。

スペースはいつもの主人公・入江駒子さんの話。
そしてバックスペースは短大のクラスメイト・まどかさんの話。
これでまあるく繋がった、というか瀬尾さんまでこっそり出てきていましたねえ。

わたしは図書館で読むものが見つからないと、この人の本を借りる傾向があります。
これは個人的な事情なのでしょうが、このタイプの話は最初に北村薫さんの円紫さんシリーズを読んでしまったので…。
（このタイプっていうのは、日常の中でちょっと不思議なことが起こって、それをささいな情報だけでスラスラ解決しちゃうすごい人が出てくる話のことを、勝手にわたしがジャンル分けしているだけなんですけど）

今回は「そうかーこの主人公って他の人の目から見るとやっぱりこんななのかー」というのが新鮮でした。
天然系文学少女って、とてもいい子なんだろうけれど、時に引いてしまうこともあるだろうなぁ、と正直思っていたから。
自分のシリーズの主人公をそういう視点からも描いたことが、ある意味すごい。（本編の筋じゃないんかい！）

なんだか気になって、もう忘れてしまっていた「ななつのこ」「魔法飛行」を読み返し始めてしまいました。

コメント 4

はじめまして！
加納朋子はずっと気になっているんですが、なかなか手が出ない。
円紫さんシリーズは好きなので、今度読んでみたいと思います。
by らじお頭 (2005-02-12 22:07) 

円紫さんシリーズ、いいですよねえ。
加納朋子さんはもっともっと少女です。
わたしの中では、この二つのシリーズは「似てるようで何かものすごく違うもの」と位置づけられています。
（本当は円紫さんについて語りたい！のかも・・・）
by めいさん (2005-02-12 22:28) 

はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。

加納朋子さんの本お好きなんですね。
実は彼女、短大の同期生なんですよ。専攻は違いますが、同じ文芸科でした。
ウチの短大からこんな有名人が出るとはー！と驚いた記憶があります。
by suirin (2005-02-14 11:15) 

コメントありがとうございます。
いつも手にする本の作者さん達も、普通に学生やってたのかなぁ、と思うと不思議です！
by めいさん (2005-02-15 00:57)