「ビューティフル・ネーム」鷺沢萠

うちの近くの公立図書館はラインナップが乏しい！
結果、わたしはせっせとリクエストカードを書いています。
この本もそんな1冊。

鷺沢さんの最後の作品集。
この総タイトルで3話の作品集を執筆していたという。パソコンの中から見つかったという、未完の話が含まれています。
「眼鏡越しの空」であれだけ褒めちぎられていた春純が、3作目の「ぴょんきち/チュン子」では主人公に。
これが未完で非常に残念。
あの「かっこいいチュー先輩」から見たら世界はどんなだったんだろう、と。
読みたかったなぁ。
きっと本好きのアッパのことももっと語られるはずだったんだろうな。
春純という名前をプレゼントしてくれたオンマのことも。
奈蘭の「本名書きてえッ！」という心の叫びや、「キョーヤマさんちのエージくん」や・・・恥ずかしいことに無知な日本人であるわたしは、また今回も衝撃を受けながら読みました。

で・・・古い歌で申し訳ないのですが、ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」を思い出しました。
（この歌、今でも大好きなんですよね。なんだか泣ける・・・わたしだけ!?）

「春の居場所」はかわいらしい恋愛の話から始まって、このゼンコーの前振りの話はこの先どう関係してくるのか!?というところで、終わってしまいました。
それが、とても悲しい・・・。

コメント 2

こんにちは。遊びに来ました。
鷺沢さん、大好きでデビュー作から
ずっと読んでいました。
『ビューティフル・ネーム』は
彼女の最高傑作だと思っています。
泣けました。か〜なり、泣きました。
なんでこんなに人の心をすくいあげるのが
うまいんでしょうか。
昨年の訃報、ホントにショックでした。
まだまだ書いて欲しかったのに。残念です。
by lucksun (2005-03-10 17:27) 

lucksunさんも鷺沢さん好きだったんですね！
3話そろった「ビューティフル・ネーム」読みたかったですよね。
本当に残念です。
by めいさん (2005-03-11 00:59)