「くうねるところすむところ」平安寿子
なんだかいろんなメディアで取り上げられてたような気がして気になっていた本を読みました。
- 作者: 平 安寿子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/05/25
- メディア: 単行本
突然(?)建設業界(っていうか工務店)で働くことになった女ふたり…。
不倫の恋愛に疲れ酔っ払った挙句一目ぼれした鳶職人に近づくため転職した理央30歳。
婿養子のダンナに逃げられ家業の工務店の社長を務めることになった姫・45歳。
ドタバタと言えばまさにドタバタ…でもね。
面白く読めちゃった。
家っていうものの存在の大きさを考えさせられる。
ん?違うな。
考えさせられる、なんてそんな硬い言葉は当てはまらないな。
映画の「みんなの家」、あの感じにちょっと似てるかも。
人が生きていく、基盤となる家。
みんなの夢が集まった形の家。
それを作る仕事。
そのためには、本当にさまざまな「プロ」が必要で。
最後の棟上式の場面なんかは久々にぐっときてしまった。
風の匂い。
それは本当に作る側の人の特権なのだろう。
現場のイキイキ感が出ていたと思う。
今の仕事柄、建設の現場の話はなるほど~と思いました。
うちの会社は弱電メーカーだから、個人の住宅建設ってのとはちょっと違うけど。
こないだも営業のkikuちゃん(唯一物件担当している営業の女の子)が、現場の職人さんとの意思疎通がうまくできず、トラブっていたのを見たばかり。
こんなにうまく転職できて、その特殊な職場に馴染める(しかも即戦力として現場で働ける)とは到底思えないけど、ヒロインふたり(理央と姫)のキャラが、欠点含めて面白みがあって楽しめました。
現場の雰囲気を感じることができます!
タイトルは、落語の寿限無からとっているのですね。
人間にとってぜったい必要なもの、というたとえ。
by 茅ヶ崎住人R (2005-10-15 10:28)
私も建設業界の人間で、現場にもいましたが、女性もときどきお見かけします。
みなさん、さっぱりした方で、オトコ社会にウマく溶け込んでいました。
ものづくりの現場は完成の瞬間がひとしおです♪
by (2005-10-16 02:01)
茅ヶ崎住人Rさん
そう!そこからタイトルきてるんです。
(わたしは寿限無を全部言えないんですが、何でもちょっ前、子供たちの間で流行していたという話をききました)
by めいさん (2005-10-17 01:24)
halさん
現場でキビキビ働く女性はカッコイイですよね!
わたしは現場の様子は見たことないのですが、長く関わっていた物件が終わると、見てもいないのに満足感を味わってます♪
(その建物の中にちょっと設備を入れただけなのにね)
by めいさん (2005-10-17 01:26)