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「ゆめつげ」畠中恵 [読書]

畠中さんの「しゃばけ」が秀逸だっただけに、その後の作品にはついつい期待してしまいますよね。

ゆめつげ

ゆめつげ

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本


特に今回もまた時代物、舞台は幕末。
主人公は小さな社の禰宜を勤める長男で、かなりのほほんとした性格。
この主人公が夢告げ…夢占いができます。
しっかり者の弟とはとても微笑ましい(?)いいコンビ。

そこへ大きな神社の神官から、大店の御曹司を夢でさがして欲しい、と依頼が…。
幕末という時代背景から、話は思わぬ大きさに広がっていきますが、あまりピンとこないのは、のほほんとした主人公を通して話を追うからか。
それとも大きい神社とはいえ限られた境内の中で起きる事件に、大きな世の中の流れが見えてこないのか。
御曹司探し自体はあまり目新しいとか魅力的な筋運びではなかったけれど、夢告げという不思議な力が話の中心です。

ただこの夢告げ、行うたびに主人公が血を吐くのです!
そりゃあもう、痛ましいくらいに…。
毎回毎回、畠中さんの主人公は身体が弱かったり、身体に過剰な負荷がかかるらしい…。

畠中さんの描く江戸の、空気が好きです。
「てやんでい」っていうチャキチャキの江戸っ子という訳ではないのだけど、「おや、いけないねえ」なんていうふうな感じなんです。


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コメント 4

うわ~江戸言葉と言うのがいいですね。
江戸背景の内容と言うところに、何だかとても惹かれます^^
最近では、落語のドラマを好きで見てるのですが、
浅草演芸場へ実際に行って、寄席を聞いてみたいと思ったり(笑)。
粋な言葉使いを聞いたり、読んだりしていると
きっとその背景が目に浮んで来るのでしょうね。。
by (2005-05-10 12:00) 

めいさん

そうなんです!
江戸って…独特で、なんだか魅力的ですよね☆
(だからわたしは大江戸博物館が好きなのかも…あ、たてもの園も好きです♪)
落語のドラマってもしや…^^?
by めいさん (2005-05-11 00:47) 

ナナ

へぇ~面白そう。
読んでみようかな。最近、どうも、ハリポタのような児童文学にばかり目が行ってました
by ナナ (2005-05-16 01:20) 

めいさん

ナナさん、いらっしゃい!
畠中さんに興味をもっていただけたのなら、最初は第1作の「しゃばけ」をオススメします!
…驚異的に身体の弱い若だんなが主人公で、妖怪がたくさん出てきて、謎を解きます^^v
わたしも児童文学系、好きです♪早く次のハリポタ読みたいっす。
by めいさん (2005-05-17 01:03) 

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