「ダウン・ツ・ヘブン」森博嗣 [読書]
真っ黒な
澄んだ瞳。
その中に、
空がある。
そこへ
墜ちていけるような。
今回の装丁は曇り空でした。
「ナ・バ・テア」のその後。
大人の社会に踊らされるクサナギの姿が描かれている。
しかも今回はカンナミが登場!
彼が「少年」という表現されていることで、改めて「ああキルドレって子供か」と思わされる。
だって彼らは煙草も吸うし酒も飲むしクサナギは出産もしたし、親から自立して仕事をもっているから、人間のどの部分をとって、どの程度の子供だと想定しているのかなかなかつかめない(わたしだけでしょうか?)。
それにしても、ティーチャと「踊る」時のクサナギの、楽しそうなところが…スピードとスリルがあるだけではなく、刹那的というか…
うらはらに悲しく感じてしまう。
今回は、上司の甲斐が大人としていい味を出していたんではないかな、と思います。
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