「金色の野辺に唄う」あさのあつこ [読書]
昔は浄簾と呼ばれる人が葬列の頭に立ち、葬送の送り唄を唄ったのだそうです。
柿が焔のように見える頃、1人の老婆が静かに息を引き取ろうとしている。
彼女・松恵の臨終は、とても穏やかそうに見える。
絵を描くことをやめてしまっていた曾孫の東真は、曾祖母の棺に入れるため柿の絵を描く。
松恵に珠を持っていると言われた孫の嫁の美代子。
どん底に落ちたときに松恵に食事をご馳走になった花屋の店員・史明。
父母のどちらにも似ない美貌を持って生まれた娘の奈緒子は、100本の竜胆で祭壇を飾る。
それぞれの耳元に、やわらかな言葉を残して。
それから、またそれぞれが新たな一歩を踏み出せるように。
人の心の奥なんてわからない。
自分の心が硬くなれば、余計に見えなくなる。
松恵自身の心も。
秋の風情と、静謐な死の情景と、白い菊の中に100本の竜胆、燃え上がるような柿の色。
「心優しいおばあちゃんが亡くなった」だけで終わっていない。
柿が焔のように見える頃、1人の老婆が静かに息を引き取ろうとしている。
彼女・松恵の臨終は、とても穏やかそうに見える。
絵を描くことをやめてしまっていた曾孫の東真は、曾祖母の棺に入れるため柿の絵を描く。
松恵に珠を持っていると言われた孫の嫁の美代子。
どん底に落ちたときに松恵に食事をご馳走になった花屋の店員・史明。
父母のどちらにも似ない美貌を持って生まれた娘の奈緒子は、100本の竜胆で祭壇を飾る。
それぞれの耳元に、やわらかな言葉を残して。
それから、またそれぞれが新たな一歩を踏み出せるように。
人の心の奥なんてわからない。
自分の心が硬くなれば、余計に見えなくなる。
松恵自身の心も。
秋の風情と、静謐な死の情景と、白い菊の中に100本の竜胆、燃え上がるような柿の色。
「心優しいおばあちゃんが亡くなった」だけで終わっていない。
訳あって、so-netblog内でお引越ししました。
ブログの内容は、まったくかわりませんが、
遊びにきて下さい。
by 橋蔵♪ (2008-09-21 06:24)
あら。
橘蔵♪さん、お引越しですか。
では早速遊びに行かねば♪
by めいさん (2008-10-06 01:07)