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「ブックストア・ウォーズ」碧野圭 [読書]

売り上げを伸ばさなければ、閉店になってしまう。。。

ブックストア・ウォーズ

ブックストア・ウォーズ

  • 作者: 碧野 圭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本


 

今、名だたる文学賞なんかより、本屋大賞にノミネートされる本のほうが、興味わくもんなあ、と思って手にした。

40歳の副店長と、コネ入社のお嬢様。
前半は、この二人の私情を挟んだ仕事振りに、ちょっと辟易・・・確かに、書店員は閉鎖空間なのかな、という気はするけど。
書店と出版社と、「そんなふうにつながっているんだ」と業界の内側を覗いた気分になれる場面も多々あり、なるほど興味深い。

副店長が店長に昇格する辺りから、敵対していたこの二人が協力体制をとるようになり、閉店を阻止するべく様々な工夫を実践していく。
初めは無理だと思われた数字もクリアして、「よし、やった!」と、思うのだが。。。

全体に、軽い感じで読めてしまう。
大団円的なラストも、そういう感じだし。


もしかして、これ舞台は吉祥寺あたり???
なんて思いながら、また本筋とは違うところに注目して読んでました。
というのも吉祥寺には、この「ブックストア・ウォーズ」に出てくるような地域型大型チェーン書店っていうのがなかったから。
駅ビル内の書店は昔からあるチェーン系だけど、大型という店舗ではないし、あとはパルコブックセンターに一番よく通ったけれど、地域型って雰囲気ではなかったし、ルー・エはわたしが子供の頃は喫茶店だったし。。。
わたしが新入社員で働いたのは文具メーカーで、首都圏有力小売店をあちこち回ったんですが、その際、「地域型大型チェーン書店」に出会い衝撃を受けました。
そもそも、吉祥寺には文具を売っている書店がなかったので、なんで取引先が書店なんだ!ってまず疑問でした^^;
で、あちこちの店員さん(ま、文具担当者ですが、基本的には書店に勤める人たち)と接するうち、この方たちの品揃えに対する地域性やレイアウトや、様々なものに対するこだわりに感銘を受けたんです。
(いや、若かったです、はい)
わたしが接したのは文具担当者でしたが、彼らが異動になって書籍を担当したら、またそれぞれの目線で面白い仕事をしたんだろうなぁ、と思いました。
わたしの成長期に、そういう書店と触れ合えていたら、なんだかちょっと面白かったかな、なんて思ったり。

そんな、本筋と関係ない部分にしみじみしちゃいました^^


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